• テキストサイズ

八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】

第19章 ページ19、異変





意思表示もできないほど追い詰められた心は

自然と潰されていくばかりだった。


『むごいな…』

当時の悪夢を、魔を通してみせられた時、ヤミが呟いた言葉がそれだ。



「お前が傷付けたんだろ!その血で!体で!
止められるのに止めねえで何が魔からの祝福だ!?」


レオポルド「やめろおおおお!!!」

「お前に生きてる資格なんざねえんだよ!!」

ぐりっ
ケイト「ぎゃあああああああああああああああああああ!!!!」


「悲鳴上げる価値もねえ!

誰かを護れることなんざねえ。護れたことなんて、一度でもあったか?」

その瞬間、目の前で前魔法帝のルドルフ殿が死んだ場面が蘇る。


「お前に護れるものなんざ、何もねえんだよ!」
ざしゅ!!!!!!!!

ケイト「うあああああああああああああああああああああああ!!!!!!;」


切り裂かれた生々しい痛みに、ケイトは悲鳴ばかり上げていた。


何度も、何度も…

苦しそうにしながら、「大丈夫^^」だと、繰り返し言ってきた。



気を張って、心配をかけまいと必死だったのだろう。

今までもそうだ。
無理ばかりして、自分を殺してでも助けようとばかりする。


自殺志願者も身を挺して止め、敵に後ろから攻撃されても意に介さなかった。



「そんなできた人間じゃない」とケイトを悪い人間だとみる人達は口々にいい
ケイトもまた、傷付きながらも無理に笑ってそう言った。

だが、私はちゃんと見ている。


お前をよく知る人間は、そのようには見ていない。


/ 484ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp