八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
ケイト「えっと…ただいま、レオ^^」
レオポルド「姉上ええ!!」ひしぃっ!!
ケイト「?どうした、そんなに泣いて」
レオポルド「だって;だって…;;」
それに若干体を起こして頭を撫でる中
フエゴレオン「ケイト…」
そう恐る恐る、忘れられていないか僅かに不安を抱えながら震える声のまま呼びかけると
ケイトは目を見開いた直後
私を即座に抱き締め、布団へと押し倒して上へ乗った。
ケイト「フエゴレオン…だよね?
よかった…ちゃんと、帰ってきたよ?
…ただいま、フエゴレオン^^」
フエゴレオン「じわぁっ)…ああっ」涙目&ぎゅう
そう視界がかすむ中、頷いてから抱き締めた。強く、手放すまいと…
フエゴレオン「おかえり、ケイト^^」
日差しの中、完全にもとに戻ったケイトの魔導書がそこにはあった。
レオポルド「ぶわぁっ!!)姉上ええ!!」涙
どすぅん!!
ケイト「ちょっと!;重い!!;」
レオポルド「無事でよかったです;姉上ええええ;」
ケイト「ヤミ助けて!;」
ヤミ「兄亀の上に姉亀乗って、姉亀の上に弟亀が乗って~」
ケイト「何歌ってんの!;」
ヤミ「あ?『親ガメの背中に子ガメをのせて~♪子ガメの上に孫ガメをのせて~♪』
の替え歌バージョンに決まってんだろ」
ケイト「知らんわ!;
ってか今歌わなきゃいけないものじゃないよね!?・・;」
ヤミ「滅多にねえだろ、こんな状況。笑わせてもらうぜ」にやにや
ケイト「ふざけんなあああ;」
ノゼル「騒々しいぞ」
ケイト「あ、ノゼル~色々とありがとおおお。今魔に聞いた!
っていうか助けてえええ;」
ノゼル「無理だ」
ケイト「えええええ!!;」
そんなやり取りが病室に響く中、私はケイトを抱き締めたまま何度も何度も頭を撫でた。
一度は離れていくかもしれない場面に直面した。
それでも、再びここにあることが嬉しくてどうしようもなくて、一瞬でさえも手放すまいとしていた。