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八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】

第19章 ページ19、異変





それから何時間が過ぎただろうか…

夜明け前に、ケイトは治った。


だが、それでも意識は戻らなかった。



顔色はよくなりつつあるのだが、捻っても何の反応もなく

意識が深く眠りについているのは言うまでもなかった。



そして9時半…異変が起きた。

その頃にはレオも隣で起きており、ケイトの手を私と同じく握っていた。



ケイト「…?」ぱちっ

ケイトが目を開けた。


意識が戻ったことに喜びつつも、レオは抱き着いた。



レオポルド「姉上…姉上ええええ!!」

フエゴレオン「ケイト!起きたんだな?心配したぞ。大丈夫か?」


嬉しいような、心配そうな…

そんな複雑な表情になる中、無情にもその声が響いた。


返ってきた言葉は



ケイト「………誰?」きょとん

私とレオを真っ直ぐに見て、?を浮かべながら呟く言葉に…


私とレオの頭は一瞬で、真っ白になって固まった。俗にいうフリーズだ。



そして気付けば9時55分頃に差し掛かっており

我に返るまでに、25分ほど時間を要していたようだ。


ふとケイトへ目を向けると、再びうとうとと眠りにつきかかっていた。



その時、ヤミが現れた。



ヤミ「お、意識戻ったのか!よかったじゃねえか!」


そう快活に笑いかけ、いつものようにケイトの肩をビシバシ叩くも

悔しそうに拳を握り締めるレオにいぶかしげな表情を浮かべた。



そして再び、無情にも声は響いた。




ケイト「誰?」

ヤミ「は?」


そうかけられる声に返した言葉は…疑問符だった。



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