八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
それから…
風のような大気の塊上に集めた香りが、ケイトの体内へ入っていき
呪術魔法部分だけを包み込んで透過成分と同一化させて、外へ引きずり出した。
そして瓶に入れており、ふとのぞき込んでみると真っ黒だった。
ヤミ「え?それどうすんの?」
オルバ「そうねえ…魔法コレクターがいれば売りたいけれど、これは非常にきついものだから消しちゃいましょう」
ぽんっ
そう言って魔を解放した瞬間、その呪術魔法は消え去った。
いとも簡単に、元から何もなかったかのように…
そしてケイトを見ると、自分で息をちゃんと吸えていた。
それに安堵のため息をつきつつ私は笑い、オルバさんへと向き直った。
フエゴレオン「ありがとうございました!!」90度お辞儀
オルバ「気にしなくていいわよ。
なんたって…大親友だものねえ?ノ・ゼ・ル・の」にやにや
ノゼル「貴様…(黒睨」イライラァッ!
オルバ「あら何?何か言いたいことでもあるのかしら?」黒にっこり
ノゼル「…」
オルバ「まるで便が出そうで出ない時みたいねえ。
赤ん坊の時と同じ顔」ぷくく
ノゼル「貴様のそういう所が私は嫌いだ」イラッ
いたく不機嫌だ;
ノゼルのそれは、誰の目にも明らかだった。
ヤミ「ん?大便我慢してんなら便所行けや」
一人を除いて…;
ちなみにレオは…
ケイトへ全魔力を送ったことで魔力切れを起こしてから今に至るまで、未だに倒れて眠ったままだった。