八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
レオポルド「死なせて、たまるか;死なせてたまるか!!」
ごぉっ!!!
レオは全ての魔力を込めたが、傷が塞がるだけで完治には遠く
魔導書が形を保てず、15%にまで塵尻に消えていった。
フエゴレオン「っ…
(そうだ、ここで諦めるわけにはいかん!!」
そう決意を固めるとともに、涙を拭いた。
その時、先程の騒ぎにヤミとノゼルが駆けつけたようだ。
ヤミ「うわっ!何だこれ!」
ノゼル「ケイト!!」
息が止まっているそれに、傷の治りを速めるために魔力を送ることになった。
ヤミ「あれ?
なんかこれ、昔にも似たようなことあったんじゃね?」
フエゴレオン「ケイトが暴走した時以来だな」
ノゼル「無駄口叩く暇があるなら一点に送れ」
ヤミ「解ってんよ!!」
フエゴレオン「同時に送るぞ!!」
ぼおっ!!!!
その瞬間、私と共に三位一体でケイトへ魔力を送り込む。
心臓と肺の傷は治った。
だが、いかんせん呼吸までは戻りきらず、それはあまりにも弱々しかった。
そして治療魔道士が駆けつけて
古代呪術魔法による呼吸困難を、液体呼吸で何とかしてくれた。
それによって命を繋ぎ止めることに成功はしたのだが…
治療魔道士「古代呪術が呼吸を行う神経までむしばんでいます。
酸素を含む液体で直接送らなければできない。
しかしこれも長くは持ちません。本来ならかからないはずの負担をかけているので、持って夜明けまでです。
それまでに呪術魔法をどうにかする方法を!!」
やはり呪術魔法をどうにかしなければいけないため、八方塞がりに陥った。
ヤミ「え?そんなんあいつかけられてたの?」←初耳
ノゼル「何故早くに教えなかった。手ならある」←初耳
フエゴレオン「あるのか!!?」
ノゼル「ああ…極力頼りたくない相手だがな」
ノゼル曰く、手があり、取り除く方法を知っているようだったため、その方法を取ることにした。