八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
新婚したばかりで、うきうき気分になっていたのだろう。
とても嬉しそうに、和気あいあいと話していた時が…非常に懐かしく……
頭に、こびりついて離れなかった。
激しい雨が、窓を割らんがばかりの勢いで降りかかる。
目を見開く中、腕の中に居るケイトは弱々しく、蒼白になっていった。
右腕にケイトの上半身を乗せ、抱きかかえる中…その言葉に、必死に名を呼びかけた。
フエゴレオン「ケイト!!」
ケイト「本当は…もっと…護り、たかった……
…もっと……いっしょ、に………」
震える手で、私の頬に右手を添えた。
その直後、視界が白く霞む中
その手に、私が左手を重ねた直後に崩れ落ち
ばたっ
意識を手放した。呼吸はあまりにも弱々しく、真っ青なそれに
レオポルド「姉上ええええ!!!;
うああああああああああああああ!!!!!!!;;」
涙の咆哮と共に、ケイトへ覆い被さった。
魔導書が残り半分にまで減っていた。
フエゴレオン「ケイト……」
いつもなら、すぐに返事をしていた。
名を呼べばすぐに…
ケイト「?どうしたの兄上?」
フエゴレオン「いや、何でもない」くすくす
ケイト「なにそれ!!;ちゃんと返事してるのに!!;」
フエゴレオン「いや…
(返事があることが、本当に喜ばしい。
目を覚まさないことを危惧されたが…目を覚まして、起きてくれて、本当によかった^^」
ケイト「何?どうしたの?;」訝しげな顔
例の事件があった時も
ケイト「フエゴレオ~ン^^
ほら早く速く!
急がないとキスするよ!」
フエゴレオン「何!!?//」ぼんっ
ケイト「遅いから悪いんだい!」ぷくーっ!
ぐいっ!
フエゴレオン「ちょっ。ちょっと待て、心の準備が!//」
ケイト「にや)好きー!!^^//」チュッ!
ケイト「愛してるよフエゴレオン//」にっこり
フエゴレオン「ああ、私もだ//(幸せ過ぎて死にそうだ//」にっこり
買い物に出かける時も
ケイト「あ・な・た?//」にやにや
フエゴレオン「私を試すな;お・ま・え//」困り顔&腕組&汗
普段の日常でも、あったはずのそれが……
いつもならあるはずの…
そのはずの返事が、今はない。