八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
それは、雷を伴う激しい雨の降る晩だった。
息絶え絶えにケイトからかけられた言葉…
それは……
ケイト「レ、オ…フエゴ、レオ、ン…」
レオポルド「姉上!!;」
ケイト「よかっ、た…無事で」
フエゴレオン「無理にしゃべるな!!」
そう血を止めようと傷口から出る血を塞ごうとしたが
到底止まる所を知らず、溢れ出続けていた。
フエゴレオン「くそっ!」
レオポルド「!!グリモワールが…崩れかけて!;」真っ青
フエゴレオン「!!」
そのレオの視線の先にあるケイトの魔導書は
ぼろぼろと崩れていき、もう半分が塵切りに消えていっていた。
魔導書は、持ち主の生命力の指標でもある。
ケイト「あなた、たちと…一緒に、過ごせて…ほんと、うに…幸せ、だった…」
レオポルド「何を言ってるんですか姉上!!まだこれからっ!」
感極まって泣き出すレオだったが
その涙が頬へ降りかかる中、ケイトは笑って頬を撫でた。
ケイト「あな…た…
その石…あなたが、持って…て…
じゅじゅt…マシnごふっ」
口から血を吐き出した。
それを見ながら、何故か昔のことを思い出した。
結婚した次の日のことだ。
ケイト「あ・な・た~^^//♪」ハグ
フエゴレオン「?何故そんな呼び方をする?;」顔をしかめる
ケイト「え?だって…
結婚したら夫のことを「あなた」って呼ぶじゃん」
フエゴレオン「じゃあ「おまえ」と呼べばいいのか?」
ケイト「さっすがぁ!わかってる^^♪」肘で小突く
あの時のやり取りが、何故か鮮明に頭によぎった。