八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
それを手に取って敵が高らかに笑う中、乱暴に床へとたたきつけ
咄嗟にレオが受け止めた。
どしゃ!!
どうやら呪術による影響を多少マシにしていたらしい。
見えていた呪術の根が黒さを増し、ケイトの右肺を内側から貫いたのが見えた。
ぶちっ
その瞬間、何かが切れる音がした。
フエゴレオン「もっと鋭く、もっと強く!)
炎魔法・小太陽光芒(ソル・リーネア)!」
小さな火球からレーザーを撃ちだし、貫いたものを発火させる。
敵に当たり、燃え上がりながらも魔石だけは手放さず
必死に結界を内側から発生させながら消す中、窓から落ちていった。
その時が、ソル・リーネア誕生の瞬間だった。
それから拘束魔法で拘束しようとするも
結界魔法で弾かれて逃げられそうになるが、魔石だけはレオ・パルマの手を操作して奪い取った。
レオポルド「姉上!!姉上ええ!!」
切羽詰まったように、必死に叫ぶレオに振り返ると
ケイトは半分目が開いた状態で、血を吐いていた。
フエゴレオン「ケイト!!」
そう抱き上げると…
僅かに意識があるようで、瞬きをして…
ゆっくりと言葉を紡ぎだした。
目が震えており、開けているのも難しそうだったが…伝えようと必死に意識を繋いでいるのが見て取れた。