八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
ケイトが呼吸がままならないとのことから、私は治療棟へ運んだ。
1月4日に容体が急変した。
血を吐いた所を初めて見て、ようやく気付いた。全身へ呪詛が回ろうとしていたことを。
そして1月5日の夜中2時、再び容体が悪化した。
ケイトの息が止まる。
フエゴレオン「ケイト!!しっかりしろ!」
レオポルド「姉上!!」がばっ!!←飛び起きた
それから私は即座にケイトへ人工呼吸をし
それで多少マシになったのを確認してから後、治療魔道士を呼びに行く。
フエゴレオン「念のために治療魔道士を呼んでくる!
レオはケイトを看ていてくれ!」
レオポルド「はい!!」敬礼
目に涙を滲ませながら、敬礼して叫ぶレオを確認してから後
すぐ病室を飛び出して、走っていった。
だが…
バリィン!!!!
私が出た直後に、派手な音が響いた。
ガラスが割れるような、そんな音だ。
何事かと焦りながら、再び戻ると、そこには……
狐の面を被った人が、ケイトの首を荒々しく掴んで窓へ飛びずさっていた所だった。
レオポルド「貴様!!姉上を離せえ!!」
ぼごおっ!!
ケイト「ぐあっ!;」
炎創成魔法・螺旋焔を撃つも、ケイトを盾にして防がれた。
フエゴレオン「炎拘束魔法・大火炎獅子の掌(レオ・パルマ)」
だが結界魔法で自らを覆うことで防がれ、魔力による影響を無効化しつつ
どずっ!!
ばぎ!ごぎぃ!!ぐじゃ、ぐじゅう…
いやに生々しい音と共にケイトの心臓をえぐり取り、魔石を取り出した。
敵が魔石を引きずり抜いて天にかざした左手が、やけに目についた。