八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
それから後…
主人公側は降伏して、必死に努力をし続けるという姿勢で誠意を示し
姉上の国と、姉上が設立した自警団に与したらしい。
そしてその教えを後世まで伝え、世界は未来永劫平和となったそうだ。
そう改変された小説を読んで、姉上にも読んで欲しいと思ったが…
やはり、どうあってもその主人公やその作品を見るだけで吐き気に襲われ
とても見る所ではなくなるため、やはり無理だった。
それでも、姉上曰く取材を受けていたようで
その作品を書いた人を助けており、生き様などから加えたらしい。
そして続編として書かれたらしいが、これがいたく好評で人気が再びぶり返したそうだ。
ちゃんと悩み、ちゃんと考え、ちゃんと人として生きる。
誰もが間違える、大事なのはその後に繰り返させないこと。
姉上が俺に伝えてくれたことが、そこにはあった。
それから何とか伝えたわけなんだけれども、その結末に少しだけ満足したらしいが
それでもやはり嫌いなのは変わらないから、見たくないらしい。
その後日の1/3
無理やり見せたためか、姉上の咳き込みが止まらなくなっていた。
ひどい悪夢に、寝ると覚めるを繰り返していたようで
御飯も水ものどを通らぬまま、ずっとうなされていた。
呼吸もままならないほど悪化したそれは、見ていて本当に苦しかった。