八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
傷付けたくない殺したくない、主人公はその言葉の割には敵対したものを傷付けるばかり、
あまつさえ「殺しをした」という自覚もないから余計にたちが悪い。
本当にいい人ならば、殺された側の気持ちを考えてその重さを自覚するか
謝るか、二度と繰り返さないよう頑張るか、墓を作るかなどなどと、何かしら行動に出ると指摘。
再び繰り返してばかりで、言葉も行動も全てが軽く軽薄。
その主張の割に、傷付けずに勝つ方法を編み出そうともせず、向き合うべき修業から逃げ続ける。
二度と繰り返すまいとする努力、ひたむきさ、それらが無い。
修業を怠れば、何度も同じ過ちを繰り返すばかりだ。
修業をもってして傷付けずに気絶させるなど、方法を考えたこともない。
その責任を取るべきこと、二度と繰り返させないよう行動に示すこと、それらができていない。
それらの言葉で、主人公たちは解った口を聞くなと怒っていたが
守護者とかの二人が真意を汲んだようで、姉上へついた。
姉上もまた同じ状況に陥ったことがあったらしいが
姉上の場合は、敵と戦っている中であってもなお、身を挺してでも止めたらしい。
グレイク「何で…」
姉上「お前が…大事だからだ!!」
グレイク「何も…知らないくせに!;」
姉上「ああ、知らないよ…
でも…お前が死ぬのが、私は嫌なんだよ!!;」
その自殺しようとした人の名はグレイク。
自ら心臓を刺そうとするグレイクに
姉上は刺させまいとしがみつき、正面から抱き締め続け
その人の温もりに初めて触れて、涙を流すグレイクに
姉上は…お構いなしに、必死に涙と共に叫んでいた。
敵に背を刺される中、それを一切意に介さず死に物狂いで守ろうとしていた。
結果として他の人が敵を気絶させたらしいが、姉上はぼろぼろで。
こんなになってまで守ろうとしてくれた、命というもの…
それを考え、生きることを選んだらしい。姉上の、剣として……
当人は天涯孤独なのをいいことに散々な目に遭ってきたらしく、嫌気がさして死のうとしたらしい。
けれど姉上のその言動で助けられた命があり
その相違点が、主人公とはあまりにも対照的だった。