八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第19章 ページ19、異変
結婚式や披露宴の日取りなど、いきなりの決定に驚きばかりだった。
けれど結婚式や披露宴に参列した人たちは非常に多く、貴族と王族がほとんどだった。
他に居るのは、魔法帝や九騎士団団長たちだ。
結婚式の時、姉上は綺麗で女らしい格好をしていた。
いつもズボンをはいているからか、スカートがやけに映えて見えた。
ヤミさんも同じことを想っていたようで、見惚れていた。
だけど、それ以上に…
ケイト「フエゴレオン//」かああ
姉上は兄上にぞっこんで見惚れ切っていた。
フエゴレオン「ケイト//」かああ
そして兄上もまた似たり寄ったりの反応をしていた。
どちらも、互いのことを美しい、綺麗だ、抱き締めたい、などなどと思っていたらしい。
非常によくわかるけれども…
溺愛し切っているのは相変わらずだ。
たった4歳の時の俺に嫉妬した理由もわかるけれど…怖かった;
(182,183ページ参照)
そうして披露宴になった時
ケイト「あれ?シルヴァ、一緒に飲まないの?」
シルヴァ「一人でいい」
そう言いながら、グラスを片手に一人飲んでいた。
ケイト「そんな寂しいこと言うなーい!」
どぉん!!!
シルヴァ「やめろ。零れる」
ケイト「一緒に飲もぉ~よ~」ぐいぐいっ
ふと見ると、シルヴァさんに姉上が体当たりしていた;
フエゴレオン「すまんな、時間を取らせて」
シャーロット「いや、めでたい席に参加させてもらって感謝しかない。
あのような恰好など、私は初めて見るからな」
参列者の人達へ挨拶に回る兄上とは対照的に
姉上は酔っぱらって、周囲の人達へと絡みまくっていた。