八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第18章 ページ18、迷宮(ダンジョン)
レオポルド「え…えええええ!!!??」
フエゴレオン「ケイト…あの人が誰か解るか?」
レオポルド「亡くなってませんよね?;」
恐る恐る近付き、そっとレオが老人をつつく中
ケイト「カギは「私と同じ血を引く人の血」ってあった。
…ってことは……私の!
おおおおおおおおおおじいちゃん?;」汗
フエゴレオン「長いな;」
ケイト「いや、だってさあ…」
ぐいっ!
どんっ!!
「………貴様が、深淵を覗く者か」
ぐぐぐぐぐぐぐ
ケイト「はい?;何の話?ってか首掴まないでよ苦しいな;」
「いや…貴様だ。間違いない。
黒い髪、焦げ茶色の目の中に潜む闇…私と同じ、魔に愛された者」
ケイト「…え?……やっぱり、初代国王?」
「…ふっ。その名は当に捨てた身だ」
ケイト「……やっぱり、普通に死ねなかったの?
何百年経っても、もう何千年も経った今でも…」
「………今、私の姿が見えているな?」
ケイト「…はい」
「そのままだ」
ケイト「ごくりっ!)!!
…(やっぱり…普通には死ねないんだ」
がしっ!!
その言葉に最初は驚きと共につばを飲み込み
それからすぐ、諦めたような、狼狽した顔でケイトは俯いた。
私はその肩を握りよせ、しっかりと抱き締めた。
フエゴレオン「…永遠に生きるということは、永遠に死ねないということですか?」
「ああ…」
レオポルド「もしや魔法帝は、その方法を探すためにここに?」
ケイト「その可能性は高いよ。でも…それもついえた。
初代国王ともあろう人が、今も生きているってことは」
フエゴレオン「死ぬ方法は、あるのですか?」
「あるよ。たった一つだけだがな」
そう真っ直ぐ、私の目を見つめながら呟く彼は
どこまでも堂々としていて、威厳を深く感じさせられた。