八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第18章 ページ18、迷宮(ダンジョン)
行き止まりに見えたそれは大きな壁で、くぼみが一つあるだけだった。
レオポルド「?この奥に居るんですか?」
ケイト「うん、何かを感じる」
フエゴレオン「破るか?」
ケイト「ううーん…
魔法でできてるし強固すぎるよ、これ」
レオポルド「なら全員の一点集中攻撃で」
ケイト「いや…私一人でできそうな気がする。
そこに文が刻まれてあるでしょう?
あれ、私の家に伝わっていた文字だ」
フエゴレオン「造語か?」
ケイト「うん」
そうして、魔法刀を出すや否や自身の右手を軽く斬った。
フエゴレオン「ケイト!!?」
ケイト「黙ってみてて」
傷の治りを空間ごと抑えながら、壁のくぼみにその右手をかけた。
ケイト「…
『国王の血を引き継ぎし者、現る。証として血を捧げる。
開け、「ヴァンドラ(解呪)」』
その瞬間…
扉のような模様が浮きあがり、開いた。
呪術魔法で隠していたということか?
そう考える中、ケイトは小さく頷いた。
レオポルド「ぱあああああ)秘密基地ですね!!//」キラキラ
ケイト「秘密部屋ね^^;極稀にあるんだ」
フエゴレオン「それで、中には一体何が…」
ケイト「それを確認するために入るんでしょ?」
フエゴレオン「そうだな。入ろう」
そうして入っていった直後
すぐに目に入ったのは…白髪の、干からびた老人だった。