八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第17章 ページ17、二人きりの時間
フエゴレオン「父親はいないのか?」きょろきょろ
ケイト「ふっ。男なんてそんなもんだよ」遠い目&暗い
フエゴレオン「闇が深いな…;)
…すまん;」
ケイト「フエゴレオンやレオやヤミやノゼルやルドルフや…
知り合いは含んでないからお気になさらず。
私の父親ぐらいだよ」
そう笑う割に、目は笑ってはいなかった。
フエゴレオン「…それか、子供を護ろうとして殺された可能性もあるな」
ケイト「…そうだね。そんな父親だったらどんなに自慢に思えることだろうね」
ダメだ。暗い表情がより暗くなるばかりだ。
フエゴレオン「…私の父上はどうだ?」
ケイト「あれは優しいから例外。あっちが本物の父上だと思ってるよ」きっぱり
フエゴレオン「…そうか」微笑
そう言われると、やはり嬉しいな。
ケイト「……ありがとう、フエゴレオン」
フエゴレオン「ん?どうした?急に」
何に対して言っているんだ?
ケイト「…私さ…フエゴレオンに会えて、本当によかったよ。
ずっと、一人のままだった。助けを求めるなんて、やっていいことじゃないって思ってた。
でも…自分を大事にしていいんだよね。
初めてそれを知れたのも、フエゴレオンのおかげだし
あの時怒ってくれなきゃ、きっとわからないままだった…
一緒に居れて、本当に嬉しい」すりすり
フエゴレオン「…ケイト?
どうした?今生の別れのように」
次々と呟かれる言葉に、言い知れない不安がよぎった。