八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第17章 ページ17、二人きりの時間
ケイト「ううん。何でもない^^;
なんか…
年を取っていくと、弱気になってくみたい;」
苦笑交じりに呟くケイトに、私は言った。
フエゴレオン「大丈夫だ。私がついている」
肩に手を添え、抱き寄せながら呟いた。
ケイトは弱々しく笑いながら
私の胸に手を当てて、黙ったまま顔を押し付けた。
その意味が何だったのか、どういう意図があったのか…
それがわかったのは、全てことが起こった後だった。
そうして…
私達は家へと帰り、土産物を片手に帰郷したことを告げた。
だが、ケイトの表情は依然として晴れないままで……
今となっては
その当時に、いずれ大変なことが起きることを予期していたのだろう。
伝えなかった理由も、自分一人で解決した理由も…
後になってから解るものだった。
そのことが起こったのは…
その当時から、5年と9か月が経った後だった。
それまでは何事もなかったかのように笑ってはいるのだが…
どこか、違う何かを感じていた。
あの時言及していれば……
後々、そう思うことになるのだが…その時にはもう遅かった。