八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第17章 ページ17、二人きりの時間
フエゴレオン「その…だな」
ケイト「?」
フエゴレオン「私だと思って付けてくれ」
ケイト「……」ぽかーん
ネックレスを持ったまま、その言葉で固まった。
そして何故か、その十字架と私とを見比べて…
フエゴレオン「…おい?;」
ケイト「フエゴレオンが二人いる!!きゃー!^^//」にこにこ
フエゴレオン「!?;たとえだ!!;」汗
ケイト「あ、そっか…
そうだ!」
いそいそとネックレスを手に持って、何かごそごそと…
フエゴレオン「?何を?」
何故ネックレスを口の中に!!!??;
ケイト「これでフエゴレオンと一体^^♪//」にこにこ
フエゴレオン「やめんか!!;すぐに出せ!;
窒息してしまうだろう!!」真っ青
ケイト「それはそれでなんか違うくない!!?;
ってちょっと待ってそんなに揺すったら!!;」
ごっくん
『……』たらーり
その音に、私達は固まった。
え?…;
ケイト「…;(滝汗」だらだら
フエゴレオン「……飲んだ、のか?;(汗」たらたら
ケイト「え……あ…大丈夫!
ほら、ちゃんと繋がってるんだから引っ張り出せば
うえええええ;」
フエゴレオン「ケイト!!?・・;」
ネックレスの金のチェーンを自身で強引に引っ張りだしたらしいが
途中でのどに引っかかってかすめたからか、ひどくえずきだした。
私はそれを見てさらに心配になって
その背をさすりながら、寄り添うばかりだった。
フエゴレオン「バカなことをするな!;」
ケイト「いや…だって……
もっと近くに感じていたかったから…」しょぼん
フエゴレオン「ばかもの!;そうだとしてもだな…;」
『私はお前に窒息して欲しくない!』
その想いを飲み込んだ。
それよりも、本人にとって読み取って欲しい意図が解ったから。
フエゴレオン「あ…」
もっと近くに感じていたかった→もっと引っ付いていたい
ならば、こういう時はやはり……
そう思いながら、私はケイトを抱き締めた。