八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第17章 ページ17、二人きりの時間
いじめた側がいじめられた側に謝って、それでおしまいとされることが多いらしいが
その傷は決して消えない。
私にできることはと言えば…
寄り添い、痛みを少しでもマシにすることだ!
そう思って…
朝御飯を食べ終わってから後、こっそりと抜け出し
ケイトへ似合いそうなものを物色して、即座に買ってから戻った。
フエゴレオン「………ケイト」
ケイト「?どうしたの?」
チェックアウトして出てから歩き続けていく中
先を歩くケイトに呟くと、振り返りながら?を浮かべた。
フエゴレオン「いや、山に入る前に渡したいものがあるんだが…いいか?//」そわそわ
ケイト「ん?わかった!
私も何か買わないと!」たったっ
フエゴレオン「待て!;それは別にいい!;」あわあわ
そうして止める中、もらうだけじゃいや!ときっぱり言われ
早々にして、断る術をなくした。
手を伸ばしたまま固まる中、駆けていくケイトを見送りつつ
行き場のない手をやっと、力なく降ろした。
それから数分後…
ケイト「とったどおおおおお!//」キラキラ
フエゴレオン「何をだ!!?;」汗
そう叫びながら駆け寄るケイトに、私は冷や汗交じりにツッコんだ。
ケイト「いっそのこと今やろう!交換!!
私の方がいかしてるぜ!b」ぐっ!&キラン
フエゴレオン「むっ)
私の方が凄いぞ?」にや
ケイト「いやいや、私だって負けないぞ!!」にや
そう張り合う結果、「せーの!!」で見せ合うことになった。
そしてもらったのは…
金の毛糸で「Keito love Fuegoreon」と編み込まれた、長さ160cm,幅30cmの真っ赤なマフラーだった。
フエゴレオン「手編みか!!?;」
ケイト「イエース!^^♪
赤と金の毛糸買って編み込み頑張った!!」にこにこ
フエゴレオン「たった数分でこれほど縫うとは…;
すまん;私は既に作られたものだ;」しょぼん
ケイト「でも頑張って選んでくれたんでしょ?
それだけで嬉しいよ!><//♪」
プレゼントの差に、私は若干しょげたが
キャーッと嬉しさのあまり大はしゃぎするケイトに、その気持ちは一瞬で消し飛ばされ
フエゴレオン「本当に…(溜息)
まるで、太陽のようだな」
そんなケイトに溜息を零しつつ、苦笑しながら呟いた。