八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第17章 ページ17、二人きりの時間
宿で荷物を置いて後、私達二人はそろってその墓へ向かっていた。
その道中…
ケイト「……」
フエゴレオン「………」
…この沈黙は何なんだ!!?;
やはり苛立っていたのか!?
急な申し出で断り辛いからあぁいっただけなのか!!?←動揺してる人
ケイト「…ノゼルのバカ。
あんな風に殺さなくてもよかったのに」
フエゴレオン「!!
…いや、あれはお前のためを思ってだな」
ケイト「わかってる」
ならば何故言った!?;
ケイト「わかってるけど…殺しなんて、させたくなかった。
どうしても、死なんてものは避けられない。
頭じゃわかってるけど、人間の手で早めるってのが赦せない。
奪われる側の気持ちが解るから…余計に、さ」
フエゴレオン「……そうか」ぽんっ
頭に手を置いて、いつものように撫でると
少し安心したようで、笑っていた。
それに笑いかける中、言い辛そうに言葉を続けた。
ケイト「実はね…魔法帝が死んだ時、母親の死と重ねたんだ」
!?
驚きのあまり顔を覗き込むと、その目には涙が浮かんでいた。
そのままケイトは、ポツリポツリと呟きつつも教えてくれた。
母が死の間際にした行為を、それに魔法帝を被せたことも…
だからこそ、あれほど取り乱したことを。
そして…
あの竜巻のような現象は「ケイトの心そのもの」で、魔が引き起こしたもので
止めどなく溢れる涙と共に、解放されたものだった……