八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第4章 ページ4、家族
当時のケイトは、人に対する恐怖のあまり
私が学校に行こうとした時も、手を離そうとしなかったことも多かったが
フエゴレオン「必ず帰る、待っていてくれ。
それに、家の人たちは大丈夫だ。安心しろ」
そう言ってやるとケイトは、不安そうな表情を浮かべながらも
その度に頑張ろうと、心配をかけまいと頷いていた。
と言っても、今では大分となじんだようで
修業は5時間に及んでいるようだ。
8月に差し掛かった頃…
母上のお腹は大きくなっており、胎動も大きくなったらしい。
ケイト「ドキドキ)…」
母上「そっと触れてごらん」
そうドキドキと遠くから近づこうとするケイトに
大丈夫、と微笑みかけながら母上は呟いた。
ケイト「そーっと。そーっと」
言い聞かせながらそっと触ると
びくんっ!!
ケイト「びくー!!!!)!!!」びょぉん!!
その触れた部位をお腹の胎児が蹴ったらしく
それにケイトは驚き、凄まじい勢いで飛び上がりながらドアまで下がった。
5mも
ケイト「ばくばくばく!)//」がちがち
母上「ほら、大丈夫。
そんなに緊張しなくていいのよ?
姉上に会いたいなあって言ってくれているのだから^^」
ケイト「ぱあ)ホント!?」にこにこ
母上「頷)ええ」にっこり&くすくす
表情をコロコロと変えるケイトに、母上も私も笑っていた。
そして再び触れると
びくびくん!!
ケイト「ひゃ!!;」どっごぉん!!
驚き過ぎて上に跳び上がり、天井に頭を打ち付けた。
母上「っぷ」
フエゴレオン「くっ」
ケイト「ふにゃらひえええ;」くるくる
母上&フエゴ『あっはっはっはっはっ!!^^』
その場でグラグラとするケイトと、先程した行動もあって
それらがあまりにおかしく、私たちはそろって笑ってしまった。