八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第16章 ページ16、遠征
~遠征・1日前~
『ビーチバレーを極めたぞ!!』
そう意気揚々と嬉しそうに語るケイトに、私達はそろって笑っていた。
それから午前は海でビーチバレーを何度も堪能してから後
久方ぶりにスイカ割りをした。
今度はちゃんと割れたことに、レオは大はしゃぎし
ケイトもまた大喜びし
レオに跳びつくや否や、レオを何度も胴上げし続けていた。
私も喜んではいたが
笑いながら跳びつくようにタッチして来ようとする二人に
私も笑ってタッチし返すだけにした。
そして、砂浜で横たわって砂風呂を堪能している折…
スイカ割りで私へ棒を振り下ろすよう誘導してきたことを、未だ憶えており&思い出し
『二度目はないぞ』とケイトへ睨みを利かせていると
冷や汗交じりに笑いながらそっぽを向かれた。
『言わずとも私にはわかる。
再びやる気だったな?』
そう確信を掴みながら、冷や汗交じりに溜息をついた。
そして、ケイトもレオもまた隣で笑いながら、楽しそうに砂風呂状態になり
昼は海で潮干狩りをし、彫刻を作っていた。
何故か風呂での私の姿で、とてつもなくうまいそれにケイトは表彰されたわけだが……
無論、そのままで赦すはずもなく焼き尽くした。
ケイト「わああああああああああああああああああん;;;;;
渾身の力作がああああああああああ;;;」滝涙
フエゴレオン「…;(ふいっ」汗&腕組
どこかの誰かが泣き叫んでいたが、私は知らん。
知らんぞ!;(汗)
そう無視を決め込む私に、レオは苦笑交じりに写真を撮っていたそうだ。
それから後の夜…
幾多の楽しい思い出を胸に、宮廷へ帰って海の幸を食卓にて食べていた。
だが…
ケイト「こんなにも好きなのに、愛しているのに;;」ぶつぶつ&ぼろぼろ
フエゴレオン「…すまん;」汗
布団に潜り込むや否や
彫刻を壊されたことに、泣きながら愛をひたすらに語り続けられ
こちらが折れる結果となり、お詫びとしてキスをしたまま寝ることをお願いされた。
困ったことに…
その温もりが近くにあることがあまりに幸せ過ぎて、その日は一日中眠れなかった;
ケイト「…^^♪」すやすや&にこにこ&ぎゅうう
フエゴレオン「…生殺しだ//」汗&ぼそり
眠れん…//
闇夜の中、私は思った。