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八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】

第15章 ページ15、喪失





~戦場において~



魔感知魔法、空間展開。


一瞬で戦場一帯に魔を張り巡らせ、思念伝達魔法と一体化したそれにより

戦場における敵の数、属性、強さ、使ってくる戦術を瞬く間に読み取り


映像伝達魔法

映像として、私とノゼルへ伝えてきた。



大将格が3人、その周囲に20人ずついた。

総合すると、敵勢力は63人。


フエゴレオン「多いな」

ケイト「ぱっぱとケリを付けに行く。
私は真ん中だ、一番強い相手とやる」


ノゼル「任せたぞ。私は右に行く。
氷属性なら、私の方が分がある。撃ち抜けば容易い」

フエゴレオン「いや、私が右に行く。
たとえ対極ともいえる氷だろうが、それを打ち破ってこそ意味がある!!」ごおっ!!

ノゼル「貴様とはそういう所が合わないと言っているんだ、昔から」
フエゴレオン「私もお前とは気が合いそうにはないな、昔から」
ばちばち


ごぉっ!!

その瞬間、私とノゼルの間で魔が白く発光した。


ケイト「今は戦場だ。私情を挟むな」

怒りが若干入っているのか、せいているのか、低い声で呟かれた。



ケイト「現状を把握してるのはこっちだ。私情で判断を見失うな。
幸い相手はこちらに気付いていないし、属性も戦闘方法も知らないだろう。

双方の犠牲をより少なく、早急に決着をつけるにはその方がいい。


ノゼルは右、フエゴレオンは左、早急に奇襲をかけて終わらせてくれ。

気持ちはよくわかるが、後で私が死ぬほど氷属性で修業の相手をする。
だから、今は譲ってくれないか?」

フエゴレオン「…ああ、そうだな。わかった」

ノゼル「私にも後で修業を付けろ」
ケイト「フエゴレオンと一緒にならやる」

ノゼル「………わかった」

無言の抵抗の後、ノゼルが折れた。


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