八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第4章 ページ4、家族
がたん!!
そう机の傍にあった椅子から立ち上がったことで音が鳴る中
ケイトの肩を掴んでいるシスターが目に入った。
ケイト「そうぞーまほ?」
テレジア「魔に最も深く愛されたものだけが手にする属性、創造魔法!
もはや伝説上の属性だよ!!
何だって作れるし、どんな属性にだって対抗できる!
最強の属性なんだよ!」
そう興奮気味に叫びながら揺さぶっていたわけだが
当の本人は…
ケイト「へー。
どうでもいいや」きっぱり
テレジア「どうでもいい!?;」
我関せずだった;
ケイト「結界とか、回復魔法とか、そっちのが好きだし
やっぱり傷付けたくないし、どちらかと言えば守りたい…」
テレジア「ぽかーん)・・」
そう呟くケイトに固まっている中、思いついたように手を打った。
ケイト「あ、そうだ!(ぽん!)
相手を攻撃して倒すにしても
身体が処理できないぐらいの激痛を、相手が痛いと認識できないほど一瞬に与えて
それと同時に傷を治せばいいんだ!
きっと無傷のまま気絶させられるし、倒せるよ!!」
キラキラと瞳を輝かせながら叫ぶケイトに
テレジア「あっはっはっはっはっ!!^^」
ケイト「?」
テレジア「凄いこと考えるじゃないか。
傷付けない道を選ぶ、か…
面白いね、あんた!^^」
突如として笑いだし
背中をバシバシ叩いたかと思ったら、頭を乱暴にぐしゃぐしゃと撫でだした。