八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第4章 ページ4、家族
そうして、楽しいひと時もあっという間に過ぎ去り
2時に差し掛かった頃
テレジア「これからはちょくちょく様子を見に来ることにするよ。
彼女のこと、少し鍛えてみたいしね」にっこり
ケイト「ホント!?おばさま!」
テレジア「おばさまじゃなくシスターと呼びな;」
ケイト「はい!シスター!」
キラキラと瞳を輝かせながら、にこにこと笑うそれに
シスターは楽しそうに笑っていた。
テレジア「鍛えるにしても、まずは属性を解る所から始めないとだね。
一体何ができるんだい?」
シスターはそう尋ねながら
懐から紙を取り出して、書き込んでいこうとペンを取り出した。
ケイト「んとねー。
箒で空飛べる!兄上に教わったのー」
テレジア「それは当たり前だね。それだけ魔力があるんだし」
ケイト「他にできるのはー…
物を作れるよ!」
テレジア「もの?」
ケイト「んと…壊れたものの足りない部分を復元したり?」
テレジア「復元魔法かい?」
ケイト「でも炎も出せる」
テレジア「炎魔法?」
ケイト「炎だけじゃなくて風も、空気中にある魔を媒体に作り出したり
炎と風を同時に使って、炎の渦を作り出したり
あと光にも変えられるでしょ。
あと他に何があったかな?
怪我した時も、失った組織の欠損部分の魔を読み取って復元させたり
窒息させられそうになった時、体内の魔が酸素を作り出したりとか。
体内の魔を活性化させて毒を無効化したこともあったし
筋肉や神経の部位の魔を活性化させて、動きをより早くってのもやったし」
テレジア「創造魔法じゃないか!!」
つらつらと思いつくがままに言い続けるケイトに、シスターが突如として叫んだ。