八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第15章 ページ15、喪失
ケイト「どうして、先に死んじゃったんだよバカアアア!;
うあああああああ!!うわあああん」涙
まるで堰が切れたかのように、涙がぼろぼろと流れ落ちていった。
本当に、大切だった。
本当に、大好きだった…
それを見ているだけで、よく伝わってきた。
どれほど、慕っていたのかまで……
ざわざわ
大泣きする光景に、周囲の人たちがざわつく中
私は落ち着かせようと出てきて抱き締め、背中を撫でたが…
ケイト「庇われて死なれたって、こっちは何も嬉しくなんかないんだよ!
いいか!?あの世で幸せならなきゃぶん殴りにいくからな!覚えてろおおおお!!」
私が抱き締める中
身を乗り出しながら、ケイトは涙ながらに必死に人差し指を向けて叫んでいた。
当の魔法帝は、まるで笑っているかのようにも見え、眠りについていた。
その時、ルドルフの弟のユリウス殿が前に出てきて
その言葉に笑ったまま、私達のもとへと歩み寄ってきた。
ユリウス「本当に…兄のことが、大好きだったんだね…」
ぐいっ
ぱちん
そう左腕を右手でつかんで引き寄せ、左手で左頬を叩いた…
その中
ケイトはその理由がわからないからか、目を見開いたまま数秒ほど固まっていた。