八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第15章 ページ15、喪失
やばい…
このままでは…
途中できれる。
ずっ!!
そう思った矢先、渦へ押し返され出した。
身体ごと後ろへ、足で踏ん張る中
渦の苛烈さが上がっていき、押し返されていく。
フエゴレオン「くっ…
(まだ威力が上がるのか!?」
冷や汗が頬を伝う中
それでも諦め切れず、ケイトを放っておくなどという選択も取れず
愚直にも、護りたいと思ってしまった。
天から光が零れ落ち、私に光が降ってくる中
背中に違和感が走った。
とんっ!
何かが、私の左の背に触れた。
ヤミ「あ~もう!;
ぱっぱといけ!!!」ずあっ!!!!
フエゴレオン「!!(魔力が」
ヤミの右手で、魔力だった。
ノゼル「本来なら私がしたいことだが、立ててやる。いけ!」ずおっ!!!!
ヤミ「でかっ!負けてられっか!!」ずおっ!!!!
フエゴレオン「こんな時まで張り合うな!!・・;」
ヤミ&ノゼル『いいから――
いけ!!!!』
ビシビシビシィッ!!!
そう背を両側から押し込まれた瞬間、伝わるまでもなくわかった。
二人もまた、ケイトを、『護りたい』のだと――
ヤミ「おいコラ、熱血真面目大王」
フエゴレオン「?」
ヤミ「護るっつったよな?
前に(166ページ参照)、泣きじゃくるケイトに。
是が非でも護ってこい!!」
フエゴレオン「ああ!!」
そうだ…
あの時(320ページ参照)、誓った。
護り抜くと!!
独りにはさせないと!!!