八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第15章 ページ15、喪失
ケイト「……ルド、ルフ…?」
ケイトがそれに目を見開き驚く中
血を吐いて倒れ込んできた魔法帝を受け止める中
魔法帝「ごふっ」
ケイト「!!今治す!!」
再び血を吐き、それに焦りながらも治そうとした。
だが…
それはあからさまに致命傷で、即死レベルのものだった。
その魔法ができたのは…
意識を保つ時間を長引かせるだけだった。
『すまない…』
その折、魔法帝の声が聞こえた。
思念伝達魔法によるものだと、後で気付いた。
その声を最後に、魔法帝は動かなくなり、目を瞑った。
最期の声は…
苦手だと言っていた、伝達の方だった。
(感知が得意だったが、伝達は苦手だったらしい)
どうあっても伝えたかったのだろう。
その言葉は…謝罪のものだった。
その瞬間…
ケイト「どっくん!)…っ」
過去の映像が、頭に流れてきた。