八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第14章 ページ14、海
レオの誕生日の時…
8月13日
ケイトとレオにとっては、初めての海だったな。
崖の上から釣りをしたことはあったらしいが、実際に海に触れるのは初めてらしい。
昨年、興奮気味にはしゃいでいたのを思い出すな。
ケイト「16歳にして初めての海だ!」キラキラ
フエゴレオン「ふふっ」微笑
とても嬉しそうに笑うケイトに、私もまた笑っていた。
ケイト「?どうしたの?」
フエゴレオン「…いや、少し考え事をな^^」くすっ
そう言いながら腕組みを解かぬまま笑い続けていると
ケイト「むっ)教えてよ~」ぐいぐい
フエゴレオン「くすくす…内緒だ^^」
ケイト「内緒なんてずるい~!;」ぺしぺし
揺すってねだってくるケイトに笑いながら答えると
それこそ不満げに、ぺしぺしと叩いてきた。
仕方がないだろう…
お前が無事でいて、本当によかったと思えたのだから。
だが、それだけではない。
このような見知らぬ人が大勢いる所で元気にいられる姿など…
今まで見られなかったものだから。
それが見ていて、あまりにも喜ばしく…笑いが止められなくなってしまった。
それはそれでいいとして……
フエゴレオン「何故ノゼルまで?」
ノゼル「悪いか?」
ケイト「私が誘ったの^^
連絡を取った時、仕事をちょうどキリよく終わらせたところみたいで!
二人共、もう団長でしょ?
そのお祝いも兼ねて、一緒に遊びたいなあって^^」にこにこ
フエゴレオン「言ったか?;
(まだその件については伝えてないはずなのだが」
ノゼル「…」
そう尋ねると、黙ったまま首を横に振られた。
ケイト「魔法帝から聴いたよ^^」
その言葉に、私達は納得した。
ノゼル「本来なら、前もって先約を入れるべきだ。
その点だけ気を付けろ」
ケイト「了解!」敬礼
そう笑って話し合う姿に、私は若干はらわたが煮えくり返った。