八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第13章 ページ13、誓いの印
~余談~
それから、ケイトからいたずらの意図を聞いた。
「自分なら、もう大丈夫だよ。
振りで死んだ風なこと、昔ならできなかった。
ただ見ただけでも、そういうことをされれば…
フラッシュバックを起こして、悲鳴を上げて、死にたいと泣き叫んでいた。
やっても、殺された風なことやっても
それさえも笑い話に変えれるぐらい、私は強くなったよ」
そう言いたかったのだと知った時
私は突っぱね続けたことを、後悔した。
意図を知らぬまま、知ろうともせぬまま拒絶し続け
死のうと思い悩むまで追い込んでしまったことに、罪悪感を感じた。
ケイト「でもさあ…
おかげで、フエゴレオンをもっと近くに感じられるようになった^^
それだけで私、何もいらないや」にこにこ
フエゴレオン「!!//」
幸せそうに笑いかけて引っ付いてくるケイトに
私は驚きと共に顔が赤らみ…そう思ってくれたことに、嬉しく感じた。
人生…何が吉と出るか解らないものだな。
ふと、そう想う中
ケイト「お背中お流しいたします^^//♪」
フエゴレオン「ん?
ああ、頼む//」微笑
しゃがみながら視線を合わせて、言ってきた。
ケイトの背を先に流したからな//
ケイト「フエゴレオンの背中、おっきくてあったかい^^//」だきっ
フエゴレオン「こらっ//
洗うんじゃなかったのか?//」あわあわ←急に抱き着かれて焦っている
ケイト「フエゴレオンと一緒なら何でもいい//」すりすり
三日ぶりに引っ付いて、甘え合って…
それがたまらなく愛おしく、離したくないと思ってしまった。
ぎゅう
抱き締めて回してきた腕を、私はそっと握り締めた。
この温もりを、失いたくはなかった。
一度だけでなく、再び失いかけた存在を。
大切でたまらない存在だからこそ、触れていたかった。