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八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】

第13章 ページ13、誓いの印





ずっと、一緒に居よう…

ずっと…共に、乗り越えていこう……


決して…私が、独りにはさせないから。



そういった言葉は、言うまでもなくケイトの中で反芻されていたようで。




その涙は止まる所を知らなかった。


ずっと…そう言ってくれる人が欲しかったのだろう。

そのリスクを冒してまで、共に居ようとしてくれる相手が欲しかったのだろう。




ケイト「うああああ;;」ぎゅうう


縋りつく動きと、とめどない涙が、そう言っていた。

「もう…独りにしないで」と。



私は答えた。

「決して、独りにはさせない」と。


「共に生き、共に死のう」と。




ケイト「うわあああああああああああああっ;;;;」

声を震わせながら、鼻水が出るほど涙を流し

私にもたれかかり
必死に抱き締め、縋りついたまま泣き続けるそれに


その心の闇が、少しだけ晴れたように感じた。



それに私は、安堵した。




それから数分間…

私は黙ったまま、ケイトを抱き締め続けていた。


落ち着くその時まで、決して離さぬままでいたかった。




ケイト「ごめん、フエゴレオン;鼻水つけて;;」

フエゴレオン「気にするな。後で洗えばいいだけのことだ」微笑


そう笑いながら頭を撫で、マントを被せた。




犯人にやられたのか、胸元がはだけているからな。


気を使って団員たちが入ってこないのが、せめてもの幸いだ。



そう、内心で溜息をつく中

ケイトは気付いてないのか行動の意図が掴めないようで、?を浮かべていた。



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