八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第13章 ページ13、誓いの印
この額の印は
自分に打ち勝ち、王となる覚悟ができた者のみがつける
ヴァーミリオン家に伝わる「誓いの印」。
覚悟を示すため
共にこれからも生き続けていくため、私は焼き付けた。
ケイト「……絶対…?」
フエゴレオン「絶対にだ!」
ケイト「…ぜったい、に?;」
フエゴレオン「ああ」ぎゅうう
不安げに涙を浮かべながら呟かれる弱々しい声に
私はその不安をかき消そうと、強く抱き締めながら言い放った。
フエゴレオン「だから…もう、そのことで悩むな。
私が共に居る。
必ず、死なない。
お前が死ぬまでは、絶対に。
そして…
死ぬ時は一緒に、笑って死のう。
悔いを残すこともないほど堪能して、一緒に降りかかる障害も共に越えていこう。
老人になって、やりたいことがなくなるまで。
何度でも、何度でも…
共に生き、共に死のう」
これが…
私の中でできる、唯一の最善の策だった。
ケイトが独りを拒み、死を選ぶのならば
私も同じになり、共に乗り越えていこう。
この人生を捧げてでも、命を共にしよう。
それぐらい、私はお前に焦がれていると、言ってやりたかった。
私が傍にいると、言ってやりたかった。
ケイト「うん…;;
うんっ!;;」
それにケイトは…
何度も言っては、何度も頷き、涙を流しながら、寄り添った。
止めどなく溢れる涙は私へ振りかかり…
私もまた、涙を流しながら抱き締めた。
二度と失いたくはない、傷付けたくもない相手を……