八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第13章 ページ13、誓いの印
そして、私は決めた。
それがたとえ、どんなに不可能な道であろうと
ケイトがそれほどまでに心を痛め、悩むのなら…
是が非でも、越えていけるようにしようと……
フエゴレオン「ケイト…大丈夫だ。
私が、一人にさせない」
ケイト「…なに、無責任なこと言ってるんだよ;
大体、不死みたいなものなんだから。
無理に決まって
フエゴレオン「私が、お前の血を飲む」
ケイト「!!?
でも…そんなことしたら、フエゴレオンが!!
絶対、ただじゃ済まないよ!」真っ青
フエゴレオン「親戚に試したことはないのだろう?」
ケイト「そ…それはそうだけど!危険すぎる!!」
フエゴレオン「もとより覚悟の上だ」
ケイト「フエゴレオン…」
フエゴレオン「私はもう、腹をくくった。
決めたんだ。
お前を、生涯を通して護り抜くことを。共に生きることを!」
そう言ってから後
抱き締めたまま、右手の人差し指の先に炎を宿した。
フエゴレオン「これは…(ぼぅ!)
誓いの印だ!!」じゅうう
額に焼けつくような痛みが沁みる。
だが…
それよりも強く、心に決めたことがあった。
フエゴレオン「私は、この国の王になる!
もし、お前の血を飲み死にそうになるのなら
その死にそうになる自分にも打ち勝ち、越えていく!!
お前も、この国の民も、私が護る!!
私が、お前を護る!!
私はお前と、共に生きていきたい!!
だから私は
お前を残して死んだりはしないし!!
ましてやお前を一人にはさせない!!
私が絶対に、独りにはさせん!!!」
私は決意を新たに、それをケイトへ叫んだ。