第13章 ページ13、誓いの印

フエゴレオン「レオの誕生日の時…

あの刃が背に突き立てられた瞬間、私は死ぬほど後悔した。


一生意識が戻らぬ可能性を示唆され、目の前が真っ暗になった。



もっと強ければ

もっと早く発動できていれば…


何度も悔いて、何度も自分を責めた。



だから…

お前が目を覚ました時、本当に嬉しかったんだ。



だから……

そのようなことを言うな」


これだけは、どうあっても譲れない。

その経験があるからこそ、余計にそう思ってしまった。


強く、赦せないと思ってしまった。



他でもないお前だから…生きて欲しかったんだ。


その思いのたけをぶつけるように、私は考えながら言葉を発した。



だが…




ケイト「でも……それでも…（ぎゅ）

私は、普通がよかった；」


絞り出される声に、私は一瞬気を取られた。



ケイト「一緒に生きて、一緒に乗り越えて、一緒に年取って；；


そして…

一緒に死ねたら、何でもよかったんだ；；；



普通がよかったんだ；；

それ以外、何もいらなかったんだ；；；」


ぼろぼろと涙が私の肩へ降りかかる中

その言葉に、胸がひどく痛んだ。


その悲痛な声は、願いは…

ケイトの境遇を知ればこそ、あまりにも痛々しく…苦しいものだったから。




それに私は頭を撫でながら

自分に何ができるか、必死で考えた。



そして、思考を巡らせた結果…


一つの結論へと至った。