八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第13章 ページ13、誓いの印
フエゴレオン「違う。
私が言いたいのは…あのエイプリルフールでのことだ」
ケイト「!!??」ぐさっ!!
その瞬間、ずきっと胸が痛んだ。
フエゴレオン「…私はな、ケイト…
お前に、たとえ「振り」でも死んで欲しくなんかはなかったんだ……」
言い聞かせるかのような声に、私は若干心が落ち着いた。
~フエゴレオン視点~
死にたいと、ケイトが願った。
それは頭ではわかっていても、どうあっても赦したくはないものだった。
一度、死にかけた時…
そんな状態に陥った時…どうしても、いやだった。
それはきっと、ケイトが一番解っていることだ。
それでもなお「生きて欲しい」という意図が赦せないと思えるのは、きっと…
それまでの日々があったからだと思う。
『生きて再び、同じような思いを味わうことを繰り返せ』と
『再び一人になって取り残されてもなお生き続けろ』と言っているようなものだ。
否定されても仕方ない。
それでも私は…
ケイトと、共に生きていきたい。
その思いを改めて自覚した。
「どんなに辛くとも、共に生きていきたい」と心から思われた。
ケイトとなら、大丈夫だと思えた。
…だが
それさえも赦せないほど、ケイトの心はいっぱいいっぱいだったのだろう。
おそらく、独りを感じてしまったから…
私が意固地になって突っぱね続けて、感じさせ続けてしまったから……
だからこそ、伝えることにした。私の胸の内を――