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八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】

第13章 ページ13、誓いの印




フエゴレオン「!!な…何を言って
ケイト「前々から考えていて、いざ実行に移してみたんだ;;

心臓突き刺しても、死ななかった;」

フエゴレオン「!…

まさか…ベッドにあった血は、その時のものか?;」
ケイト「こっくり)死ねなかった;

死ねなかったんだ;


何度刺しても、何度斬りつけても、死ねなかったんだ;;

何度やっても、勝手に治って…傷なんてなかったみたいに全部治って;;


このまま死ねないのかな?;;

フエゴレオンが死んでも、老いても
私一人だけ、死なずに生き続けていかないといけないのかな?;;


そんなのやだよ;;

死にたいよ;;

辛いよ;苦しいよっ;;


何で私だけ違うの?;

何で普通じゃないの?;;


やだよ;;

やだよお;


うわああああああああああああああ;;;

ああああああああああああああああ;;;;」


絶大な不安に覆いつくされ、心は安寧などなかった。


縋る先さえも見失った心が、それ(フエゴレオン)を見つけた瞬間

縋りつくように、泣き崩れてしまった。



ケイト「何度も実行しても、手を変えて工夫しても


首つってみても死ななかった;;

勝手に戻って、治って、魔が勝手に強化して;;



もう嫌だ、こんな体;;

もう嫌だああああああああああああ;;;;」



抑え切れない感情を、そのまま声にしてぶつけ続けていた。

涙も押さえ切れず、止め切れず、次々に溢れては零れ落ちていく。


胸にすがっていれば、それを支えるように背に手を回してくれたフエゴレオンに

安心する自分と、それでもなお不安の方がはるかに大きく泣きじゃくり続けていた。




フエゴレオン「ケイト…」


困ったような表情を向けながら

戸惑ったような声が、私の耳に入った。


三日ぶりの、私の名前を呼ぶ声だった。



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