• テキストサイズ

八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】

第13章 ページ13、誓いの印





死にたい…

消えて、いなくなりたい。


誰かに負担かけて、嫌な思いさせるぐらいなら…

死んでた方が、よっぽどよかった。



今、自分は川の中にいる。

深く、底に沈んでいた。


それでも…

全然苦しくなくて、逆に心が苦しむばかりだった。




何度も自殺しようとした。


心臓を刺しても、勝手に治っていった。

首をつっても、何をやっても…

魔が、死なせてくれなかった。



何で、普通に死ねないんだ;;

何で今も水の中なのに、溺死しないんだ!!;


何で魔が!!!

肝心な所で、言うことを聞いてくれないんだよ!!!!;



それから水中から上がる頃には…

気力の全てが抜け落ちていた。


まるで、水に吸い取られたように……




もう…どうでもいいや。

もう…どうなってもいいや。


殺してくれるなら…なんだって。



このまま、生き永らえるぐらいなら……

いっそ…誰かに殺されたい。



にやつきながら近付いてくる男に、私は抵抗する気が失せていた。





気付けば、意識はそこで途切れ…

見たこともない廃墟に、私はいた。


縛られることもなく、雷属性で気絶させられていたらしい。




そして胸元部分の服を破られた。

胸元がはだけた状態のまま、心臓へ注射器を突き立てようとする姿が見えた。




「ちょうどよかったぜ。

まだ麻痺してるのか、血を取りやすい!」


そう言って突き立てられると思った瞬間



/ 484ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp