八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第13章 ページ13、誓いの印
死にたい…
消えて、いなくなりたい。
誰かに負担かけて、嫌な思いさせるぐらいなら…
死んでた方が、よっぽどよかった。
今、自分は川の中にいる。
深く、底に沈んでいた。
それでも…
全然苦しくなくて、逆に心が苦しむばかりだった。
何度も自殺しようとした。
心臓を刺しても、勝手に治っていった。
首をつっても、何をやっても…
魔が、死なせてくれなかった。
何で、普通に死ねないんだ;;
何で今も水の中なのに、溺死しないんだ!!;
何で魔が!!!
肝心な所で、言うことを聞いてくれないんだよ!!!!;
それから水中から上がる頃には…
気力の全てが抜け落ちていた。
まるで、水に吸い取られたように……
もう…どうでもいいや。
もう…どうなってもいいや。
殺してくれるなら…なんだって。
このまま、生き永らえるぐらいなら……
いっそ…誰かに殺されたい。
にやつきながら近付いてくる男に、私は抵抗する気が失せていた。
気付けば、意識はそこで途切れ…
見たこともない廃墟に、私はいた。
縛られることもなく、雷属性で気絶させられていたらしい。
そして胸元部分の服を破られた。
胸元がはだけた状態のまま、心臓へ注射器を突き立てようとする姿が見えた。
「ちょうどよかったぜ。
まだ麻痺してるのか、血を取りやすい!」
そう言って突き立てられると思った瞬間