八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第13章 ページ13、誓いの印
だぁん!!!!
どがっ!!!
兄上が扉を蹴飛ばしたと同時に、それが壁へ叩きつけられる音が響いた。
レオポルド「ビクッ!)…?」
その轟音にびくつきながらも、俺は?を浮かべた。
昼のはずなのに真っ暗で、誰もいなかったから。
それなのに、兄上の顔は依然として真っ青のままだった。
レオポルド「…兄上?」
フエゴレオン「っ!!
私は探しに行く!!お前は家から出るな!!」
レオポルド「え?でも姉上は
フエゴレオン「いいから死んでも出るな!!!!」
激昂のように叫ぶ兄上に俺は何も言えず…
兄上の見ていたベッドの上を見ると…
既に茶色く変色した血だけが、ありありと残っていた。
確か、変色するのには数十分かかるって…
そう考えた矢先、兄上の考えていたことがやっとわかった。
敵からの襲撃の可能性が大いにある、と…
それから有無も言わさず
兄上からの指令で、使用人達から見張られたわけなんだけど
こっそり抜け出すことに成功した。
姉上のことが心配でたまらなかったから、探しに出かけた。
すると
「レオポルド?」
レオポルド「ビックゥッ!!);
(まさか敵!?」さああ
背後から急に話しかけられて、身体がびくついた。
でも、振り返ってみると見慣れた顔ぶれがいたわけで…
ノエル「何してるのよ、玄関先で」
ミモザ「窓から飛び降りて出てきたように見えましたけど…;」
レオポルド「そ、それは…その;」
冷や汗が頬を伝う中
どう言い逃れるかで、頭で一杯になった。