八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第13章 ページ13、誓いの印
レオポルド「ひどいですよ兄上!!
あの仕打ちはあんまりです!
姉上、泣いてましたよ!!」
ばあんっ!!!
レオはいきなり私の部屋に入るや否や、机を叩きながら抗議してきた。
おそらく、数分前のやり取りのことだろう。
レオもいたからな←気付いていた人
フエゴレオン「そっけなさ過ぎたか?」
レオポルド「そうです!!
何度も謝って、泣き崩れてたじゃないですか!!」ぷんぷん
書類を片手に思考を巡らせている中
その向かっている机を、レオは荒々し気に叩きながら叫んできた。
フエゴレオン「だが、いつも甘すぎるからな。
流石にあぁいったことには灸を据えなければダメだろう」
レオポルド「据え過ぎです!!!」きっ!
レオに怒られるのも睨まれたのも初めてだったことから
余計に、そっちの方に意識が引っ張られていった。
フエゴレオン「む……
確かに、少しやりすぎたかもしれんな;
あぁいう自殺行為をまねごとでもさせたくなかったのだが…」
レオポルド「それはそうですけど、「振り」じゃないですか!!
本気で死のうとしてたわけじゃないでしょう!!??」
フエゴレオン「…そうだな。
後で謝って、二人きりの時間でも作るか」
レオポルド「兄上!!」ぱああ
フエゴレオン「だが、今は無理だ。
近頃敵が王国内に紛れ込んだという報告があって、立て込んでいてな。
それを良い事に、そっけなくしてしまったわけなんだが」溜息
レオポルド「絶対後で仲直りしてくださいよ!!?
あんなしょげ込んだ姉上、見るに堪えません!!痛々し過ぎます!」
フエゴレオン「ああ。
今思うと、確かにやり過ぎたかもしれん;
ケイトも昔私にやったことはあるが、これほどじゃなかったしな。
『レオに怖い思いさせることないじゃん!』と、ぷりぷり怒っていたのが懐かしいな」くす
レオポルド「?何がですか?」
フエゴレオン「いや、幼かったお前が私やノゼルの怒った顔を見て泣きじゃくった件だ。
あの後、ケイトは私やノゼルに大層怒ってな。
口を聞いてもらえるまで、ちょうど三日ほどかかった」くすくす
腕組みをして考える素振りをする中
懐かしい思いが込み上げてきて、笑みが浮かんだ。