八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第13章 ページ13、誓いの印
こんなにも
自分が孤独に弱いだなんて、思いもしなかった。
あの当時…腐るほど孤独を味わったはずだった。
乗り越えたはずだった。
それでも…
この痛みはあまりにも刺々しくて、冷たくて……
ただただ、心細くなるばかりだった。
その日の晩ご飯の時
ケイト「あ、これおいしいよ!
よかったら飲まな
がたっ
隣にいたフエゴレオンに声をかけると
目も合わせず、いきなり席を立って外へ歩いていった。
『副団長、すぐ来てください!』←通信魔法
フエゴレオン「ああ」ふいっ
ケイト「あ…っ;」涙目
ふと、涙が目に滲んでいった。
心細さと、このまま永遠に口を聞いてもらえないのではないのかという不安
色んな気持ちが、心の中で一杯になっていった。
フエゴレオン「…(流石に今のは露骨すぎたか?
いや、たまには灸を据えるべきだ。
普段から、よく甘やかしているからな」すたすた
避けられてる。
誰の目から見ても解るぐらい、はっきりと…
どうしよう…
どうしよう……
喧嘩、したことないから解んない。
取り返しのつかないこと、やっちゃった?
悪いことしたら、謝って。
二度とやんないって、約束して…
それでも、こっち向いてくれない時はどうしたらいいの?
あの時…護ろうとしてくれたの
フエゴレオンしか…居なかったんだよ?(涙)
小さい時…私は、お母さんやお姉ちゃんを必死に体を張って護ってた。
でも…自分のことを体を張ってでも護ろうとしてくれる人は、一人としていなかった。
フエゴレオンが…初めてだったんだよ?
自分のことで、あんなに怒ってくれたのも
身体を張ってでも護ろうとしてくれたのも…
手を繋いで買い物に行ったのも、全部…。全部……;;
そんな想いが込み上げては、涙が零れ落ちていった。