八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第13章 ページ13、誓いの印
私はただ…
あの時とはもう違うって…
強くなったんだよって、教えたかっただけなんだ。
それで、喜んでくれればって……
それだけだったんだよ。
こんなつもりじゃ…なかったんだよ。
ケイト「ひっく;
っ;;」
再び、一人になったように感じた。
いつもなら、どこか心では繋がってる感覚ばかりがあった。
だけど、それさえもなくなってしまったように感じた。
ただのいたずらじゃない。
「お前は今ここに魔法騎士団として立っているのだ。
自分の意志で魔法騎士団に入ったのならば…
覚悟を決めて強くなれ!!
恥ずべきは弱い者ではない…弱いままの者だ!!」
昔にかけられた声の中で…
一番印象に残ったのは、弱いままの者だって話なんだよ。
ねえ、覚えてる?
強くなったって…認めて欲しかったんだ。
もう大丈夫だよって…解って欲しかったんだ。
それだけで…よかったのに;;
廊下の中…
自分は一人しゃがみ込み、涙を流した。
その時、その身に染み入っていった。
ああ…
自分はまだ、弱いままだったんだ。
だって…
たった一人になったように感じただけで、死にたくなってしまうんだから。
こんなにも…哀しくなって、涙が止まらないんだから。
そんな想いの中
両膝を抱えながら、涙を零した。
いつも隣にいようとしてくれるフエゴレオンはいないまま、たった一人で――