八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第12章 ページ12、穏やかな日常
だが…
本人は既に、フエゴレオンと決めていた。
それは既に、14歳の誕生日の時に伝えられていた。
それでもなお、「ケイトを護るのは自分だ」と思った。
ただ、そうありたかった。
そして…
それまで持ち直させたのが、フエゴレオンだということは
その「フエゴレオンが立ち直らせたケイト」に、私は惚れたということだ。
おそらく、今のケイトはフエゴレオンあってのもので
私といれば、また別のものになっていただろう。
だから…
私はこの気持ちを伝えぬまま、影から護ることに決めた。
わけなのだが
戦場で護るはずの対象に助けられたのは、ただただ羞恥だった。
しかし、その実力は既に魔法帝以上に思えるため
違う点から護ることにした。
おかげで、王都で自由に走り回れるようになったらしい。
それを聞いた時は安心した(ふっ)←王都の人達へ、ケイトの諸事情や英雄譚まで伝えた張本人
フエゴレオン「安心したように一息ついているが…
もしや?;)
既に何をもらうのか解っているのか?;」
ノゼル「さあな」ふっ
最初こそ、フエゴレオンの余裕のない様に
先程は笑いが止められなかったが
今となっては
「もしや最初に言われているのではないか?」という疑念にとらわれて、焦っているようにも見えた。