八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第12章 ページ12、穏やかな日常
あのような言い方をしたのに
それでもなお…
あいつは、私の親友であろうとした。
ケイト「ノゼル!ノゼル~!
これ見て!すっごいんだよ!!
押したら勝手に水が出てくる!」キラキラ
ノゼル「ただのポンプだろう;」汗
全く変わらず、態度も変えず
中庭ではしゃぐそれを見て…
なぜか、救われた気になった。
フエゴレオンが惚れたのも、無理はない。
なぜか、心が癒され
次期当主としての重責も、共に居るだけで笑い飛ばさせてくれる。
いつでも、どのような時でも
友達であろうとしてくれたケイトに…
いつしか、恋慕を抱いていた。
私の15歳の誕生日で、母上の死を知ってもなお
鼓舞し、元気付けようとしてくれた。
(123~125ページ参照)
あの行動が…私は嬉しかった(微笑)
だが…
逆に感謝してくれたケイトを見ている内に
あんな目に遭わせ続けた連中が、どうしようもなく赦せなくなった。
調べれば調べるほど
それらの凄惨さは浮き上がっていき、増していき
次第に怒りと憎悪に満ちていき、父上に進言した。
そうして…
魔法帝に許可を取った後に、あの処刑の夜へと繋がった。
極秘裏に、隠密に…
だが、魔法帝から聴かされたようで詰め寄られた時は……
いずれ知ることを分かっていたから、すぐ言葉に出た。
二度と…
お前を傷付けさせたくはないという想いまでもが、同様に……
その時…私は、ケイトへの恋心を自覚した。
(127ページ参照)