八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第12章 ページ12、穏やかな日常
ケイトが「おねしょなんじゃ?」と口にすると
「違う違う違う!!//」と必死になって否定するソリドを見て
私はその疑念に、確信を持った。
無論ケイトも同様で、昨年のハロウィンの時にからかっていた。
それから
ケイトは家へと帰っていったわけだが
その14歳の誕生日の一日は…悪くなかったように感じた。
フエゴレオン「?何を笑っている?」
ノゼル「…いや、少し昔を思い出しただけだ」ふっ
フエゴレオン「む…そうか。
済まなかったな、ケイトが。
友達もいなかったらしく、年上の場合基本は「さん付け」をするべきなんだが
知ったのは、つい最近になってかららしい」汗
ノゼル「貴様が謝ることじゃないだろう。
既にケイトから言われて謝られている、気にするな。
それに今頃「さん付け」で呼ばれても困る」
「ノゼル…さん」と言われた時は総毛だった。
(ぞわあっと)
ついでに言うと
あの後もネブラやソリド、母上の誕生日まで突撃と言わんがばかりに来て、麺料理をもてなしていた。
そして最近では、ハロウィンやクリスマスでも作ってくれた。
まあ、気に入っているからこちらとしては大満足なのだが。
その一年後、15歳の誕生日でも変わらずに鴨肉をもってきて
元気付けようと来てくれたのかと思ったが、知らなかったようだ。
その時に、初対面で癪に障る言い方をした件について謝ったが
逆にいいようにとらえてくれていたようで、少し安心したのを今でもはっきりと憶えている。