八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第12章 ページ12、穏やかな日常
母上「こんな大雪の中、よく来てくれたわね。
ノゼルの誕生日を祝いに来たの?」
ケイト「はい!^^
私はケイト・ヴァーミリオン、ノゼルの友達です!♪」ぺこり
ノゼル「勝手に決めるな」イラッ
『人間の印象は会ってから数秒で決まり、その後の関係にまで大きく影響を及ぼす』
いつだったか
遠い昔に教わった言葉が、脳裏によぎる。
だが…
こいつは、私が初対面時に癇に障る言い方をしたのに
全く態度を変えず、今現在も付きまとっている。
早く家に帰って風呂に入らねば風邪をひくだろうに…(溜息)
おそらく、それを分かった上でも祝いたいのだろう。
他人思いなのはいいことだが、少しは自分に向けるべきだと私は思う。
母上「ふふっ^^
そう。
いつまでも仲良くしてあげてね^^」にこにこ
ケイト「はい!一生親友です!」
ノゼル「待て。何故親友へ格上げされた?;」
ケイト「え?王族同士仲良くしようよ♪」
ノゼル「知らん。
というより、私の方が年上なのになぜ呼び捨てをしてくる?」
ケイト「?それがどうかしたの?」きょとん
ノゼル「……貴様は礼儀を知らんのか」イラッ
ケイトが
年上には「さん付け」をすべきだと知ったのは、つい最近になってからのようだ。
(237ページ参照)
母上「まあまあ。悪気はないんだから」
そう母上は私とケイトの間に入ってから
まずは風呂に入るように、ケイトへ言ってきかせた。