八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第4章 ページ4、家族
1年が経ち、動くことも多くなって
ある程度なじんだ頃、本気で戦ってみることにした。
少しでも、その怒りや不安を発散できれば
そう思ってやったことだが、ケイトが倒れることとなった。
そこにはまた、ケイトの父が関連しており
殺そうとされた時に刺された傷によって
心臓がゆがんだ形のまま引っ付いてしまっていたらしい。
手術を行われることになったが、とても危険だったわけで…
心細いのか、私の手を離そうとしなかった。
フエゴレオン「大丈夫だ。
私が死なせない。約束する。
守ると言っただろう?」
ケイト「…うん」
そう笑いかけると、嬉しそうに頷いた。
結果として、手術は成功したわけだが
やはり、未だに父のことを思い出したくはないそうだ。
ケイト「私にとっての父上は、父上だけ!お父さんじゃない。
私にとっての母上も姉上も、母上と姉上だけだよ!
初めて知ったんだから。
兄上の温かさも、大好きだって想いもさ^^//」
そう、療養中にベッドの上で嬉しそうに語るケイトに
私は笑いながら抱き締め、頭をしきりに撫でた。
そして私の姉上はというと…
姉上「ぱああ)嬉しいこと言ってくれるじゃない!
後で、ワンピースとか着せてあげるからね!?><//♪」
ケイト「ごめん、スカート嫌い」
姉上「何でよ!きっと似合うのに!もー!;」
温度差が激しいにも関わらず、興奮気味に語らい合っていた。
父上も母上も、無論私も嬉しく感じていて
温かな空気が、私たちを包んでくれているように感じた。