八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第12章 ページ12、穏やかな日常
それから後、嫁に行った姉上に通信魔導具で話すと…
姉上『あっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!!!』
涙をこぼすほど腹を抱えて大笑いされた;
フエゴレオン「笑い事じゃない;」
姉上『あっはっはっはっはっ!!
ごめんごめん^^;
だって。
あ~!おっかしい!!
それで結局言わなかったんだ!』けらけら
フエゴレオン「むっ)仕方がないだろう。
流石にそういうのには抵抗が;」汗
姉上『はいはい^^
あーもう!あんた、昔っから変わらないわね!
はしたないとか、そういうの』
フエゴレオン「人として当然のことだ」むすっ
姉上『でもケイト、随分大人になったわよね^^
昔の時なら、分かるまで聴きまくってたのに…』遠い目
そうしみじみと呟く姉上に、私は心中で頷きながら答えた。
フエゴレオン「「聞かれ過ぎて嫌な思いをさせられた」という経験があったからこそだろう。
私のことを考えて、一歩引いてくれたという印象だった」
姉上『新年早々、夜中にこんなこと言ってくるなんてね^^
あ~面白い♪
子供がちょうど寝付いた頃でよかったよ』くすくす
フエゴレオン「面白がらないでくれ;
それと…済まない。
普通ならどう対応すべきか解らず、それを教えて欲しかった;」
姉上『フエゴレオンがそう思うならそれでいいんじゃない?
普通ならなんて知らなくていいわよ』
フエゴレオン「…何?」ぽかん
姉上『だって…ケイトは、フエゴレオンだから直接聞きたかったんでしょ?
フエゴレオンだから、ケイトは惚れたし
母上に促されて、一大問題だととらえて、ちゃんとそれと向き合って
自分でちゃんと考えて
フエゴレオンの口から知りたいと思ったし、何より聞こうとしたんでしょ?
無理やり聞き出しても意味ないし、一緒に子供作るための知識なんだから、他からは知りたくない。
なら、あんたがそう思って、そう行動したのなら
それごと惚れたフエゴレオンってことでいいと思うのよね。私は。
きっとケイトもそう思ってるわよ。
だから追求しなかったんだろうし』
その言葉は、どれも的を射ていて…
聴いていて
どこか有難い気持ちになった。