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八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】

第12章 ページ12、穏やかな日常





軽く読んでみると…

仲間と共に過ごす平和な日々を護る為、敵となって襲い掛かってくる相手を倒す。

そんな平和な日常のギャグと、戦闘のバトルアクションの両方がある物語だった。



そんな折、未来が危険になったことから
主人公と仲間たちが未来に行かされ、どうにかしなければ帰れず

結果的に、怒りに任せて主犯を殺した=殺人を犯したらしい。


その後、未来で殺した相手の犯したこと(殺人など)はなかったことにされたらしいが

客観的に見た限りでは
その場の怒り任せに、人を殺したように見えた。


その「A(主人公が殺した相手)がこんな世界にしたから、B(時間軸にしてつい先ほど知り合ったばかりの人)が死んだんだ!」との主人公の主張だが…

主人公や周囲の人が力づくでも割って入って止れば、防げたのではないのか?


先程の主人公の言葉から
自分や他の責任まで全て、Aへ転嫁したようにも見えるが

AがBの死を侮辱したことも相まってか、止め切れずに殺したということか?


その本人の主張や理由を、後々になって一応聞かされてはいるものの
過去に戻ってもなお共感できないまま、その未来での記憶を共有したAとまるで何事もなかったかのように描かれている。

結果的にとはいえ「殺人を犯した」ことに対する苦悩も無ければ
悪いことをしたという点に対する謝罪もない。


「人を殺すこと」と「自分の大切な人、世界を守ること」
それらを天秤にかける間もなく、考える間も悩む間もなく

怒りのままに殺した。


なるほど、ケイトの実の父に被さるな。

魔法騎士団に通報された→キレた→殺す。

この国では基本そういったことは滅多にしかないが、やはりショックだったのだろう。


その殺人をさも正しい事のように、間違っていないとでもいうように
虫を殺した後のように笑って、日常として生きていたことも

周囲だけでなく主人公までもがそう振る舞ったことも、その全てが。


被さったのだろう。

自分が一方的に否定されて、父によって母と姉と共に殺されたことと。



なるほど…

それでケイトが母や姉にAを被せて、フラッシュバックを起こしてしまったのか;


一方的に、怒りのままに殺されたからこそ……


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