八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第12章 ページ12、穏やかな日常
~価値観の相違~
ケイト「…」じー
読書の秋だからか
ケイトは11月になって、本を読みだしていた。
何の本かは知らないが、人気なものなので読み入っているのだろう。
私が背後から覗いていることに気付いてさえもいない。
だが…
ケイト「っ…;」
突如として、涙を滲ませた。
フエゴレオン「?;」汗
ケイト「そんなの…ないよ;
死んじゃダメじゃんか;殺しちゃダメじゃんか;
何でその場の怒りに任せて殺すんだよ;
何であいつ(実の血の繋がった父)みたいに…人を、殺せるんだよ;;
何でその後でも、笑ってられるんだよ;
何で…どうしてっ;
笑って、何もなかったかのように振る舞えるんだよ!!;;」
フエゴレオン「ケイト?;」汗
ケイト「うっ;えっ;」
その直後、突如としてえずきだし
その作品を見るだけで吐きそうになったらしく、泣き崩れながら放り投げた。
フエゴレオン「!!コラ!物を粗末に…
(は、してないか。
本が傷付かないよう、クッションに投げたんだな」
ケイト「なんで…平気で人を殺せるんだよ;
人を殺した後、何で平和を堪能して笑ってられるんだよ;
二度と殺しをしないようにだとか、色々あるじゃんか;;
この作者の人…
実際に親や兄弟が殺されたことがないから、こんなのあり得る風に書けるの?;
おかしいよ;やだよっ;;」
今度はしゃっくりを上げながら、ソファーの上で泣きじゃくり出した。