八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第11章 ページ11、白の鳳凰
ノゼル「…
(本来なら…長年かけても不可能とも言える、これほどの魔法を」
そう自らの手を見つめるノゼルに背を向け
ケイト「風月一刀流…山嵐」
どごぉ!!!
刀を一閃した直後、大軍がいた場所に竜巻が突如として発生した。
ケイト「まだ気絶してない奴がいるな。
風魔法×衝撃伝達魔法…×光同化魔法」
魔の塊が白い光と化して刀に纏わり、それを左から右へ横薙ぎに払うと
その先にある地平線全てが太陽の如く瞬き、悲鳴が上がった。
まあ
相手を気絶させる&魔法を無効化するほどの「衝撃」と一体化させた「風」を
光と同化することで、光速で展開させたんだから当然か。
ケイト「お前以外はこれで終わりか」
すっ
そう手をかざした瞬間、白い光が再び先へ行き
上へ上げた瞬間、気絶した兵たちが見えた。
その数は…目視できない&数え切れないほどの大軍で
このまま戦っていれば勝ち目のないことなど明白だった。
まあ
それを察知したからこそ、私は瞬時に駆けつけたわけなんだけどね。
ケイト「面倒だけど、あいつら送り返してもいいか?魔法帝」
魔法帝『ああ、頼むよ。
流石にあの数は捕虜としても見切れないからね^^;』
ノゼル「!!(いつの間に通信魔法を!」
ケイト「ほいよ」
その瞬間、光同化魔法でダイヤモンド王国へ光速で送り返した。
敵「はっ…
まさか、お前が」
ケイト「?どうしたの?」
何やら気付いた様子の敵に、尋ねてみると…
敵「白の悪魔か!!?」
ケイト「何そのあだ名!!・・;」
予期せぬ答えに、私は驚いた。