八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第11章 ページ11、白の鳳凰
フエゴレオン「それで休みをもらってきたのか?」なでなで
ケイト「こっくり)うん。
十分すぎるぐらい仕事片してくれたからって。
あとは自分に任せてって、魔法帝が頑張ってくれてる」
レオポルド「想像以上に激務なんですね;」
兄上に頭を撫でられる中、姉上は頷いた。
そんな中、俺は姉上の背を撫でつつ
思ったことをそのまま言うしか出来なかった。
フエゴレオン「ちゃんとご飯は食べれているのか?」
ケイト「うん、食べれてはいるけど…
忙し過ぎて、疲れがまだ抜けきっていない;
十分過ぎるぐらい働いたから、今日から10日ぐらい休んでてって言われてるけど…
形式上、基本的に仕事が来たらこなすって感じの
「非常勤」に決まったよ」
フエゴレオン「なるほど。
常勤だったら割に合わないからか。
なら給料は出来高払いか?」
ケイト「いや、さっきまでやってた任務50本の中に
テロを起こそうとしていた「凶悪思想犯」、それを焚きつけた「各国のスパイ」が35人ほど紛れ込んでいて、内側から崩壊させようともくろんでいたんだけど
私が一人でその35人をとっつかまえて、そのテロを未遂に終わらせて
そいつらが従えて洗脳させられていた、300人近くの集団を根っこから一網打尽にしたのと
戦場でダイヤモンド王国の
こちらで言う所の団長に匹敵する精鋭5人と、その他500人ほどを
私一人で、単独で蹴散らして撤退させたから
それらの功績が認められて、団長と同じ「大魔法騎士」の等級もらった。
星取得数100に値するぐらいのことをしたとか何だとかで…;
給料がそれに応じて上がったらしいんだけど…
それよりも肩が凝った;」ぐたあ
フエゴレオン「!
ああ。
常勤にすれば、私たちの仕事がなくなることを危惧してだな」
レオポルド「…凄過ぎますよ、姉上;」
そう溜息交じりに言いながら、今度は机に寝そべる姉上に
合点がいったらしい兄上の台詞が聴こえ、それによって俺もすぐ察した。